調達資金の責任・リスクを負う

資本金1円が法的に許される時代といっても、会社設立後、即座にキャッシュが生じるような事業でない限り、現実にはあらかじめある程度の資金確保が必要です。設備投資、人材投資、キャッシュインとキャッシュアウトのタイミング調整のための運転資金など、ともかく最初からお金が必要となるのです。

投資資金が少額で、失敗してもその分あきらめがつく程度のリスクであればよいのですが、自分の手におえないならかなりのリスクです。出資者がいなく、無理して金融機関からの借入金をして資金調達をする場合、金融機関は通常個人保証を要求し、事業が失敗すれば無限責任の債務だけが残るという結果に…。

対策:

  • スモールビジネスならば資本金は自己資金で。ビッグビジネスならば、資本金や開業資金を個人保証つきの融資に頼るのはハイリスク!です。
  • 出資者を説得できないビッグビジネスのビジネスプランンでの創業はやめる。出資者の賛同を得られるまでビジネスプランを再考しよう。あなた個人の支援者である親・親類・友人以外の出資者は、経済的合理性を考えて投資しています。その反応を素直に受け止め、安易に融資に飛びつかないこと。
  • 創業前に数多くの失敗の経験をつもう。創業後も事業の失敗も想定し、リスク管理をしよう。